トキ１８羽が野生復帰訓練 新潟・佐渡、８回目放鳥へ

 

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　環境省は７日、８回目の放鳥に向け、国の特別天然記念物トキ１８羽の野生復帰訓練を佐渡トキ保護センター（新潟県佐渡市）で始めた。訓練用鳥舎で約３カ月間、飛行や自力で餌を取る練習をさせ、６月上旬ごろに放鳥する予定。

　環境省によると、１８羽は佐渡トキ保護センターや分散飼育地の多摩動物公園（東京都）、出雲市トキ分散飼育センター（島根県）で生まれた２～７歳の雄１３羽と１歳の雌５羽。鳥舎内で繁殖しないよう雌は未成熟な１歳だけにした。

　訓練用鳥舎に移された直後、環境の変化に驚いて飛び立ち、数羽がネットに衝突。頭部から出血したトキもいるが、けがの程度は軽いとみられる。

　環境省の長田啓首席自然保護官は「緊張感を持って見守っていきたい」と話した。トキの放鳥は２００８年に始まり、これまで１０７羽が飛び立った。　MSN産経新聞（Online)　2013.3.7