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愛媛県絶滅危惧種の交雑進む 生態系かく乱の懸念

    絶滅危惧種の交雑進む 生態系かく乱の懸念

    2013年03月18日(月)
       
       県のレッドデータブックで絶滅危惧IB類に指定されているコイ科の淡水魚ヤリタナゴと、同I類の近縁種アブラボテの交雑が、松山平野の国近川などで高い頻度で起きていることが、愛媛大大学院理工学研究科の畑啓生助教(37)=生態学=らによる研究でこのほど分かった。 
       2011年4月から同平野を流れる重信川、国近川、神寄川、長尾谷川で両種を208匹採取し、母方の遺伝情報を受け継ぐミトコンドリアから由来を判断した。結果、ヤリタナゴは香川県や岡山県など瀬戸内海地域の個体と同系統だったが、アブラボテは福岡県西部や佐賀県の個体と同系統だった。 
       畑助教は、アブラボテが在来種なら瀬戸内海地域の系統に属するはずとし「自然に生息域を広げたとは考えにくく、福岡西部などから人為的に移入され、繁殖している可能性が高い」と指摘する。
       
       県のレッドデータブックで絶滅危惧IB類に指定されているコイ科の淡水魚ヤリタナゴと、同I類の近縁種アブラボテの交雑が、松山平野の国近川などで高い頻度で起きていることが、愛媛大大学院理工学研究科の畑啓生助教(37)=生態学=らによる研究でこのほど分かった。 
       2011年4月から同平野を流れる重信川、国近川、神寄川、長尾谷川で両種を208匹採取し、母方の遺伝情報を受け継ぐミトコンドリアから由来を判断した。結果、ヤリタナゴは香川県や岡山県など瀬戸内海地域の個体と同系統だったが、アブラボテは福岡県西部や佐賀県の個体と同系統だった。 
       畑助教は、アブラボテが在来種なら瀬戸内海地域の系統に属するはずとし「自然に生息域を広げたとは考えにくく、福岡西部などから人為的に移入され、繁殖している可能性が高い」と指摘する。愛媛新聞 2013-03-18