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道内に中国からPM2.5 北大調査

道内に中国からPM2.5 北大調査

 ぜんそくなどを引き起こす恐れがあるとされる微小粒子状物質「PM2・5」が、中国から道内に飛来している可能性が極めて高いことが分かった。昨年12月に、道内各地の測定値が同時に上昇していたことなどが理由。23日に道庁で開かれた「関係自治体連絡会議」で報告された。

 従来、道内でPM2・5の高い数値が測定されるのは、ディーゼル車や暖房器具からの排ガスなどが主な要因とされ、中国からの飛来との因果関係は不明だった。

 北大大学院工学研究院の村尾直人准教授(大気保全工学)は、旭川市で1日の平均値(速報値)が1立方メートル当たり59・5マイクログラムと、国の環境基準値(同35マイクログラム)を上回った昨年12月15日の道内各地のデータを調査。札幌市や函館市などの各測定局で、前日に比べ平均値が2~3倍近くに跳ね上がっていた上、大気中から硫酸塩などが検出された。<北海道新聞4月24日朝刊掲載>