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愛知県、花粉の少ない杉3000本を植林

【名古屋】愛知県は29日、花粉の少ない杉「東加茂2号」の普及活動を始めると発表した。2013年度に県内の国有林、民有林などで3000本を植林する。国、県、関係団体の実務者による協議会も設立し、生産拡大や森林整備の方策を検討する。17年度の供給量は11年度比約7倍の1000万本を目指す。

 東加茂2号は県固有の品種。初期成長が早く、花粉ができる量は通常に比べ1%以下となる。県は「愛知県スギ花粉発生源対策協議会」を設立し、東加茂2号の供給拡充を進める。

 ただ「愛知県には苗木を大量供給する仕組みが十分でなく、(生産は)挿し木でやっている」(大村秀章知事)のが現状。大量生産には種子供給をする育種場が必要となる。

 協議会では他県の育種場への委託や、自らが育種場を整備するなど大量生産の体制構築に向けた方策を話し合う。日刊工業新聞(online) 2013年07月30日