バイオ塾情報創庫【自然と環境と技術】

バイオ塾の情報創庫への投稿情報を公開しております。

今世紀末 気温4.8度、海面82センチ上昇 人間活動が主因 IPCCが5次報告書

 国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)は27日、地球温暖化に関する第5次評価報告書をまとめ、今世紀末には地球の地上気温は最高で4.8度、海面水位は同82センチ上昇するとの予測を示した。

 報告書では、世界の平均地上気温は1880~2012年にかけて0.85度上昇したと指摘。その原因を「人間の活動による可能性が極めて高い」と分析した。二酸化炭素など温室効果ガスの大気中の濃度は、工業化前と比べて40%増加している。

 将来の温暖化の予測も示した。温室効果ガスの削減が進まない最悪のシナリオでは、2081~2100年の世界の平均地上気温は2.6~4.8度、平均海面水位は45~82センチ上昇する可能性が高いとしている。

 最近15年間は、地上気温の上昇率は緩やかになっており、温暖化は停滞しているものの、3000メートルより深い海では水温が上昇していることが新たに分かった。

 東京大学大気海洋研究所の木本昌秀教授は「地球全体で見ると、温暖化は止まっていない」と指摘する。日本農業新聞(Net)>>2013/9/28