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「霧」をテーマに国際学会 飲料水利用や汚染問題

10:38
 深刻化する水資源不足対策として霧を集めて飲料水に利用する最新技術や、大気汚染によって酸性度が高まった「酸性霧」の実態など霧をテーマにした研究成果を報告する国際会議が20日、横浜市で開かれた。会議は6回目だが、アジアでは初。24日までの期間中、二十数カ国から100人超の研究者らが参加する。

 乾燥地帯など水資源に恵まれない地域では、目の細かい網を使って霧を集める手法が注目されている。アラブ首長国連邦の研究グループは、体の表面の細かい突起で空気中のわずかな水分を集めて飲む砂漠の甲虫にヒントを得た「霧水捕集マット」の研究を発表。

 神奈川大の井川学教授らのグループは、神奈川県の丹沢山地で長期間観測を続けている酸性霧や、その植物への影響調査を報告する。中国・南京市で2009年冬、酸の度合いを示す水素イオン指数(pH)が3・9という強い酸性の霧が発生した観測結果なども紹介される。MSN産経新聞(Online) 2013.5.20