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「粘質鞘種類」大幅増加 琵琶湖のプランクトン

   植物プランクトンのアファノテーケの群体。細胞の周囲に粘質鞘をまとっている。写真では墨汁を流して無色透明の粘質鞘を浮かび上がらせている(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター提供)

植物プランクトンのアファノテーケの群体。細胞の周囲に粘質鞘をまとっている。写真では墨汁を流して無色透明の粘質鞘を浮かび上がらせている(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター提供)

 琵琶湖に生息する植物プランクトンで、細胞に寒天質状の「粘質鞘(ねんしつしょう)」をまとった種類が2000年以降、北湖で大幅に増加していることが、滋賀県琵琶湖環境科学研究センターや龍谷大などの調査で分かった。増加の原因は分かっていないが、粘質鞘はバクテリアに分解されると難分解性有機物に変わり湖水中に残るため、研究者は「琵琶湖の化学的酸素要求量(COD)が改善しない原因の一つになっているのでは」とみている。京都新聞(Online).,.,2014-01-04