森林の景色、大きく変容 ブナの分布北上、ハイマツに絶滅リスク
地球温暖化によって、日本の森林の景色は大きく変容することになりそうだ。
九州から北海道の冷温帯にあるブナは、気温上昇に伴って分布可能な地域が北上。本州太平洋側と西日本で分布できる地域がほとんどなくなると見込まれる。
ブナの保護区を設定するなど適応策を取ると被害額を抑えることができる。ただし気温上昇が5度を超えると、生育域はほとんどなくなるため、適応策を取っても取らなくても被害額は同程度になる。
中部以北の高山帯にあるハイマツは、このまま温暖化が進んだ場合、すべての地域で絶滅リスクが高まる。
九州から東北の比較的暖かい地域に生育するアカガシは、分布可能な地域が広がるとみられる。この結果、生態系が変化し、日本の生活や文化にも影響を及ぼすと懸念され、今後いっそう検討すべき課題だ。産経 SankeiBiz.,2014.3.17