土石流発生、土壌データで予測
京都・国際研究機構が高精度システム
74人が犠牲になった広島市の土砂災害をきっかけに、豪雨の影響で発生する土石流を予測するシステムを、国際斜面災害研究機構(京都市)が23日までに開発した。
もともと地震による地滑りを予測するために開発していたが、災害が発生しやすいとされる地区から採取した土壌のデータを活用し、高精度な予測を可能にした。
同機構の佐々恭二理事長は「山の斜面など土石流の危険性が高い地域で、どのような被害が出るのか予測できるようになる」と話した。
同機構によると、システムは国土地理院の地形データを利用。採取した土壌データを基に、豪雨の影響で土中の水圧がどのように変化するか計算。 京と新聞 2014年09月23日